現地レポート

【現地レポート⑫ / 女子決勝】“ 伝説の1年 ”を締めくくる悲願の初優勝 ~ 京都精華学園中学校 #4 吉田ひかり選手~

2024年1月8日

「京王 Jr.ウインターカップ2023-24」の女子決勝戦は、4 年連続の決勝進出となる京都精華学園中学校 (京都) と初の決勝進出となる相模女子大学中学部 (JBA 推薦・神奈川) の顔合わせとなりました。

 試合は序盤から京都精華学園中学校のリードで進みます。インサイドでは #15 ンガルラ ムクナ リヤ選手と #18 オディア カウェル リッツ選手を中心に得点を重ね、外からも #5 石井日菜選手や #7 高山留里那選手ら各選手が効率良くシュートを射抜いていきます。対する相模女子大学中学部もエースガードの #4 竹内みや選手を起点に 3 ポイントシュートとドライブで勝負しますが、相手の高さが気になりなかなかシュートが決まりません。

 前半を終えて 49-26 で京都精華学園中学校がリード。しかし、後半に入ると相模女子大学中学部も反撃。#12 佐藤愛南選手のトランジションや #11 松浦真央選手の 3 ポイントシュート、竹内選手のバスケットカウントなどで得点を重ねて食らい付きます。

 最終的には 82-61 で京都精華学園中学校が勝利し優勝を飾りましたが、後半だけのスコアを見れば 35-33 と相模女子大学中学部がリード。ファイナリストとしての意地を見せてくれました。

 優勝した京都精華学園中学校は 4 度の目の決勝戦にして悲願のタイトル獲得となりました。中でもキャプテンの #4 吉田ひかり選手は中学 1 年時からベンチ入りしている唯一の選手。つまり、過去 2 年の決勝戦での敗戦を最も近くで経験しました。だからこそ、「先輩たちができなかった優勝を自分たちが成し遂げることができたのは本当にうれしい」と喜びもひとしおです。

 京都精華学園女子部としても、今大会の優勝で「令和 5 年度 全国高等学校総合体育大会 (インターハイ)」、「令和 5 年度 全国中学校体育大会」、「SoftBank ウインターカップ2023 令和 5 年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」と合わせて中高の全国大会を総なめにする快挙を成し遂げました。

 吉田選手も「京王 Jr.ウインターカップ2023-24を取ったら “ 伝説の 1 年 ” というか、京都府としても良い年になると思っていたので、絶対に取ってやろうという気持ちでした」と大会を振り返り、続けて「試合を重ねるごとにチームとしての形が作れてきたと思いますし、高校でまだまだ成長していきたいです」と力強い言葉を残してくれました。

 吉田選手の憧れは同じシューターで、現京都精華学園高等学校 2 年の橋本芽依選手。今後は再び後輩として橋本選手の背中を追いかけていくことになります。全国中学校体育大会と京王 Jr.ウインターカップ2023-24の初優勝という最高の手土産を持って、吉田選手は次のステージに羽ばたいていきます。

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