【現地レポート①】成長を続ける注目のポイントガード ~相模女子大学中学 #4 竹内みや選手~
2024年1月4日
U15年代のバスケットボール日本一に輝くのはどのチームか――。
「京王 Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第 4 回 全国U15バスケットボール選手権大会 (以下、京王 Jr.ウインターカップ2023-24)」が始まりました。
女子 1 回戦・第 1 試合で登場したのは相模女子大学中学校 (JBA 推薦・神奈川) です。同校は前回大会にも出場し、準決勝まで勝ち上がっています。
しかし今年度は神奈川県予選の決勝戦で敗れ、県代表としての出場権を逃しています。
「県予選の決勝戦は、全中 (全国中学校バスケットボール大会) で課題となったディフェンスがまだ克服できていなくて負けました」
そう振り返るのは相模女子大学中のキャプテンで、ポイントガードの #4 竹内みや選手です。
その後、ディフェンス面の強化に取り組み、この日の Togitsu ABLAZE (長崎) 戦では失点を55点に抑えて、2 回戦進出を決めました。
「序盤こそやられてしまった場面がありましたが、中盤からはみんなで声を掛け合ったり、ベンチに下がってからもみんなで『ディフェンスをどうしようか?』などと話し合っていいディフェンスができたと思うので、練習の成果は出せたと思います」
前回大会でもチームのベスト 4 入りに貢献した #4 竹内選手。そのときからハンドリング能力が高く、ゲームコントロールにも長けていましたが、最上級生になってさらにそれらがレベルアップしています。
「昨年は (上級生がいて) 自分がチームを引っ張る感じではなかったんですけど、今年はチームを引っ張る存在になって、声も出せるようになりましたし、プレー面も含めて試合中にいろんなことを考えて、バスケットをするようになりました」
この日は自チームにサイズの有利さがあると見るや、インサイドを中心に攻めたり、#4 竹内選手への対策としてドライブに対する寄りが速いと見るや、遠いサイドに大きくキックアウトするなど、状況に応じた適切なプレーを遂行していました。結果として 3 ポイントシュート 4 本を含む16得点・8 アシストを記録しています。
チームメートに声を掛けるなどのキャプテンシーはコート上だけに留まりません。リードを広げた終盤にベンチに下がってからは、下級生がシュートを決めたときにキャプテン自らが歓喜のリードボイスを出していました。
「『絶対に勝ちたい!』という思いと、ベンチから試合に出ていった選手も含めてチームなので、最後までちゃんと応援しようという思いでした」
身体やスキルだけでなく、精神面での成長も見せる注目のポイントガードは明日、3 年連続出場中の岐阜ダークプリンセス (岐阜) と対戦します。
「絶対に勝ちます!」
充実した笑顔で両の拳をグッと握りしめて、#4 竹内選手はロッカールームへと戻っていきました。